ケルト海の開拓

英国とアイルランドの間に位置するケルト海には、推定50GWの洋上風力資源が存在すると言われています。ウェールズのペンブルックシャー沖に位置する96MWの Erebusプロジェクトは、TotalとSimply Blue Energy のジョイントベンチャーであるBlue Gem Windがこの地域の可能性を切り開くために計画した重要なプロジェクトです。

本プロジェクトでは、ペンブルックシャー州の海岸線から約44km南西に位置するWindFloat®浮体式プラットフォームに7基から10基のタービンを設置する予定です。

また、Erebusプロジェクトでは完全に産業化されたWindFloat®が導入され、ケルト海域で開発中のより大規模なプロジェクトへの対応を地元のサプライチェーンが担うための足掛かりとなります。

完成後、Erebusは約9万世帯に電力を供給することが予定されています。

発電開始

2027 (予定)

プロジェクト設備容量

96 MW

風力タービン

TBD

風力タービンの設備容量

TBD

設計耐用年数

25 年

離岸距離

44 km

水深

70 m

プロジェクトスポンサー

Total Energies、Simply Blue Energy

資金提供

TBD

認証

TBD

ケルト海における50GWの機会

ケルト海におけるエネルギー開発の先駆者である Simply Blue Energy と世界最大のエネルギー会社の1つであるTotal Energiesは、ケルト海で浮体式洋上風力発電プロジェクトを開発するためのパートナーシップを結びました。このパートナーシップは先ず、Erebusという96 MWの実証プロジェクトに焦点を当てることになります。

本プロジェクトの名前は、1826年にペンブローク・ドックで建造され、1830年代から1840年代にかけて南極海や北極海を探検し、1848年のフランクリン遠征中に放棄された有名な船にちなんで名付けられました。この船は、2014年に再発見されました。

英国がネットゼロ目標を達成するには、ケルト海を開拓することが不可欠です。 気候変動委員会は、英国が 2050年までに温室効果ガス排出量を正味ゼロにする目標を達成するには、少なくとも75 GWの洋上風力発電の設備容量が必要になるだろうと示唆しています。

ORE Catapult(洋上再生可能エネルギーの技術革新・研究センター )は、ケルト海に1GWの浮体式風力発電が開発された場合、2030年までにウェールズとコーンウォールで3,000人以上の雇用と6億8,200 万ポンドのサプライチェーンの機会が創出される可能性があると試算しています。

私たちは、プリンシパルパワーがErebusのチームの一員として参加し、WindFloat®技術を提供してくれることを嬉しく思っています。私たちはプリンシプルパワーがこれまでのプロジェクトで培ってきた経験を高く評価しています。このプロジェクトは、ケルト海のウェールズ海域における浮体式洋上風力発電の開発において重要なステップとなります。

- マイク・スコット、Blue Gem Wind・プロジェクトマネージングディレクター