WindFloat®の利点

環境

WindFloat®製品は、そのライフサイクルを通じて環境への影響を最小限に抑えるように設計されています。

環境を考慮した取り組み

プリンシプルパワーは、地球と人類に良い影響をもたらすことができるように務めています。私たちは、自社製品の環境への影響、洋上風力業界の環境への影響を最小限に抑える方法を継続的に検討しています。

私たちは、お客様が環境に関する目標を実現するためにも支援いたします。生物多様性の保護と海洋の持続可能な利用の促進を通して環境への影響を最小限に抑え、大規模な浮体式洋上風力発電を展開するための持続可能なソリューションとサービスを提供することでこれを実現します。

私たちの海洋に対する取り組み

プリンシプルパワーは、海洋と海洋資源の保護と持続可能な方法での利用を目指 す「持続可能な開発目標14」すなわちSDG14の実施を支援する自発的な取り組みを行っています。

海洋経済を発展させ、未開拓のビジネスチャンスを切り開くことは、これらの課題に取り組む上で重要な要素です。洋上風力は海洋空間における主要な成長産業であり、その中でも浮体式風力はそのグローバル化と拡大において重要な原動力となっています。

私たちは、洋上風力がSDG14の目標実現に積極的に貢献する重要な役割を果たすことが可能であり、またそうすべきであると考えています。プリンシプルパワーは、世界海洋評議会(WOC)を含む他の機関と協力して、浮体式洋上風力発電と商業漁業に関連する問題に関して議論するための枠組みを作成し、持続可能な開発と経済的機会の可能性を最適化するための戦略とアプローチを特定することをお約束します。私たちは、それぞれの個人や機関が沿岸経済と政策において重要な役割を果たしていること、そして将来的にそのような役割を果たすことができることを認識しています。

水平線の彼方への設置

浮体式洋上風力発電は、従来の着床式洋上風力発電と比較して環境への影響を最小限に抑えることができ、ほとんどの場合、工事中は騒音がなく、杭打ちや掘削などの作業を必要としません。

WindFloat®は、標準的かつ実証済みの、設置面積を取らない洋上係留方法を使用し、海底の環境および生態系への影響を軽減します。WindFloat®製品は、深さや海底の状態に関係なく配置できるため、環境への影響が最も少なく、他の海洋利用者と対立が起きない場所の選択が可能となります

 

自然と生物多様性の保護

浮体式洋上風力発電所は、新たな生息地を創出し、新しい種を引き寄せることで海洋野生生物を保護することができます。WindFloat®製品、つまりWindFloat T およびWindFloat Fは人工岩礁として機能し、稼働中には様々な海洋生物に避難場所や生息地を提供します。

私たちはお客様と協力し、この「人工サンゴ礁効果」を様々なプロジェクトに活用し、地域の生物多様性を向上させる取り組みを行っています。

写真 © Remy Dubas/Ecocean

写真 © Remy Dubas/Ecocean

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当社のフランスでのEFGLプロジェクトでは、 Biohuts®と呼ばれる人工漁礁を設置したところ海洋生物の活動を促進させる効果があることが分かり、浮体式洋上風力発電所域内の漁業活動を補完することが期待されています。

本プロジェクトでは、WindFloat®が海洋生物をどのようにサポートできるかについての研究を行っています。

バリューチェーンの脱炭素化と資源の持続可能な利用への取り組み

私たちは、エネルギー、燃料、原材料などの資源の使用を最適化して、循環型経済への移行に貢献できるよう努めています。

私たちのビジョンは、100%再生可能エネルギーを使用する「グリーン」水素から製造された鉄鋼で WindFloat®ユニットを製造する真の循環型経済です。

WindFloat®は、陸上での組立てとタービンの設置を可能にし、全体的なコストと環境へのリスクを削減します。陸上の安全な環境ですべての重量物運搬・据付作業を実行し、プレコミッショニングまで行うことで洋上作業を大幅に減らし、高額なチャーター費がかかり、二酸化炭素排出量の多い船舶を使用する必要性がなくなります。曳航と設置は、今後低炭素燃料に移行可能なタグボートで実行できます。

点検、維持管理・補修では、ロボット化やデジタルツインを使用して洋上風力施設を監視することで、洋上への移動回数を減らし、船舶使用を最小限に抑えることが可能になります。

デコミッショニングとリサイクル

プリンシプルパワーは、WindFloat®ユニットが当初の設計寿命を超えて稼働し続ける可能性を評価する延命検討スタディを提供しており、クリーンで再生可能なエネルギーの生産における有用性をさらに高めています。

寿命を迎えた場合は、環境への影響を最小限に抑えながら、簡単な手順で廃棄することが可能です。

各プラットフォームはアレイから切り離され、解体のために港まで曳航されます。海底への影響を最小限に抑えつつ、アンカーと係留脚も回収することができます。WindFloat®は鉄鋼で作られているため、材料をリサイクルして新しいWindFloat®を再び作り出すことが可能です。

ポルトガルのWindFloat 1デモンストレーションプロジェクトでは、すでにこのデコミッショニングプロセスの容易さを実証しています。