WindFloat®の利点

設置

スムーズで安全な設置を実現

洋上設置のパラダイムシフト

WindFloat®システムは特有の安定性と浅い喫水により、ほとんどの設置作業を岸壁およびその周辺の安全な環境で行うことができるため、洋上風力発電の設置におけるパラダイムシフトを起こしたと言えます。

WindFloat®製品は、既存の港湾のインフラストラクチャーを利用して、風力タービンの設置とメンテナンスに必要なすべての重量物の運搬を行うため、用船費の高い特殊な重量物運搬船を不要とし、プロジェクトのコストとリスクを大幅に削減します。

完成した浮体は安定性と耐航性に優れており、タグボートででプラットフォームを最終的な設置地点まで牽引し、あらかじめ設置された係留設備に接続することができます。

標準的な係留とアンカー

WindFloat®は構造上安定しており、その流体力学的性能は、ダンピングプレートの配置やサイズなどの多数の設計変数によって調整可能であるため、係留システムは定点保持のためだけに使用されます。

中程度の水深では、設置面積を最小限に抑えたシンプルで安価な3~4本のカテナリー係留が適切です。

プリテンションとアンカー容量が小さく抑えられるので、設置の複雑さや支援船の必要性が最小限に抑えられます。

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様々な現場条件に対応できる柔軟性

WindFloat®の係留システムは、石油・ガスプラットフォームで使用されるものと同様で、通常価格で容易に入手できる汎用の係留部品を使用します。

同係留システムは様々な水深や海底の状況に対応可能な柔軟性があり、大幅にコストを抑えることができるので、設置場所に関してはプロジェクトスポンサーに大きな柔軟性を提供します。このシステムは実績が多く、傭船料を抑えた作業船を使用して現場に事前に設置することで、設置作業のクリティカルパスから除外され、スケジュールに余裕が生まれます。

革新的な係留ソリューション

当社は浅い喫水の浮体と深水域のプロジェクトにおいて係留システムの可能性を広げています。

岸壁でのタービンの設置と試運転

WindFloat TとWindFloat Fの両製品は、ほとんどの港で風力タービンの設置が可能な浅喫水構造で設計されていますが、特にWindFloat Fは水深9メートルの港でも風力タービンを設置できる超浅喫水構造です。

WindFloat®は喫水が調整可能であるため、陸上クレーンを使用して岸壁でタービンを設置することができ、建設中や稼働中に用船費が高い重量物運搬船を使用する必要がなくなります。3カラム式の設計により、風力タービンを岸壁に隣接して配置でき、風力タービンを中央に設置するシステム (40+ m) と比較してクレーンのアウトリーチ要件を最小限(<20 m)に抑えることができます。

WindFloat®の設置コンセプトには、従来の洋上風力発電やその他の浮体式洋上風力技術と比較して大きな利点があります。安全な陸上環境ですべての重量物運搬とシステムのプレコミッショニングを実施できるため、洋上で必要とされる作業が大幅に削減されます。これにより、悪天候にさらされることが少なくなり、コストとリスクを最小限に抑えつつ、従業員の安全を確保できるという大きなメリットがもたらされます。

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曳航と接続

WindFloat®製品は輸送中も安定しているため、安全で費用対効果の高い設置ソリューションを提供します。風力タービンとWindFloat®システムを港でプレコミッショニングした後、世界中で広く用いられている標準的なオフショアタグ船により洋上の設置場所まで曳航します。

 

WindFloat®ユニットが所定の位置に配置された後、各係留索を引き込み、固定し、プラグ・アンド・プレイのプラットフォーム係留コネクタに取り付けられます。次に、インターアレイケーブルをプリンシプルパワー特許取得済みI-tubeに引き込みます。

着床式基礎あるいはスパー型やTLP(緊張係留式)などの他の浮体式技術では、費用のかさむ特殊作業船での洋上重量物取扱作業や、複雑で天候に左右されやすい船舶と浮体間での作業が必要ですが、これらと比較すると著しくコストを削減できます。

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